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2−2 追直流港の整備基本方針
追直漁港周辺地城の特性と問題点を踏まえ、室蘭市により策定された追直漁港地域整備の基本方針を以下に示す。

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2−3 追直漁港整備の展開方向
第9次漁港整備長期計画の基本計画に基づき、追直漁港周辺地域整備構想との連携をはかることにより、追直漁港整備の展開方向を、以下のように定めた。
?つくり育てる漁業の推進に資する漁港整備
・静穏水域の拡大
・中間育成水面の確保
・海水交換型施設の整備
・養殖支援基地の整備(沖合基地)
?消費者ニーズに合致した水産物の安定供給に資する漁港整備
・蓄養水面の確保
・蓄養水面付係船岸壁の整備
?漁港空間の多目的利用、ふれあい漁港空間の創出
・漁港交流広場の形成
・親水性外郭施設の整備
?生活・就労環境の改善を通じて、快適で活力ある漁港漁村の形成
・特定目的用岸壁の整備
・漁港連絡道、連絡橋の整備
?美しい海辺環境の保全創造
・環境保全に配慮した施設整備
2−4 養殖支援基地整備計画
室崎市による追直漁港周辺地域整備構想では、漁港周辺を沖合展開地区・現港地区・新港地区・電信浜周辺地区の4ゾーンに機能区分して整備を進めることとしているこのゾーニング図をFig.2に示す。
このうち沖合展開地区においては、養殖作業基地として、陸揚岸壁・作業用地機能を集約して一体的機能施設として整備することとした。施設整備計画においては、
?埋立による現港地区の拡大や他地域への海港施設建設に比べ、自然淘岸や催根資環の保全に有利で、自然環境・景観への影響低減に有利
?養殖作実用地と岸壁水面の一体化による作実の効率化および就労環境の改善
?海域制御機能による水面利用の高度化の理由により、沖合養殖海域内を対象に島式漁港施設による施設整備を図ることとした。
3. 施設整備計画
3−1 施設計画
施設計画条件・整備水準より定めたMランド整備計画の概要を以下に示す。
?規模諸元
・水深約−14m、長径約150mの曲線状(施設の所要量用地計画・景観等より決定)にて、面積約9,000?
?岸壁
・対象漁船5t未満、必要水深−3.0m、延長200m
?外郭施設
・防波堤 L=210m ・防波護岸 L=282m
・島防波堤 L=I40m
?連結施設(道路・橋梁)
・Mランドと現港を橋梁構造形式にて連絡する。全延長は約320m。連絡施設中間にホタテ養殖漁業漁船(5t未満)の横断航行する航路(30m)を設けるこのため、航路部分は漁船航行時の海面高に配慮した桁下高さを確保する。

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Fig.2 Zoning of Oinaoshi Port area construction

 

 

 

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